--MSDJ_01-- 第一部 [exit] --MSDJ_0100-- デインのクリミア侵攻に[nl] 端を発した戦争終了から3年――[nl] 敗戦国デインは、[nl] クリミアが統治権を放棄したために、[nl] ベグニオンの支配下に置かれていた。[nl] デイン統治を任されたベグニオンの[nl] 有力貴族ヌミダ公は、[nl] 男女問わず働けるものすべてを[nl] 収容所で強制労働に従事させ、[nl] 苛烈な圧政でデイン国民を[nl] 苦しめていた。[nl] 重苦にあえぐデインの民。だが、人々は[nl] ある義賊団のうわさを耳にする。[nl] 【暁の団】――彼らは、ベグニオン軍が[nl] 民衆から没収した物資を奪い、[nl] デインの民に分け与えているという。[nl] 中でも、【癒しの手】を持つといわれる[nl] 【銀の髪の乙女】ミカヤの存在は、[nl] 人々の希望となっていった。[nl] だが、人々の間に[nl] うわさが広まるにつれ、[nl] ベグニオン軍の【暁の団】討伐へ[nl] 向けた追求も厳しくなってくる。[nl] ある日ついに【暁の団】の[nl] 森のアジトが急襲され、[nl] ミカヤは兵達に捕まってしまう。[nl] だがミカヤといつも共にいる[nl] 小鳥ユンヌに導かれ[nl] 駆け付けた団の一員、[nl] サザの助けもあり、からくもその場を[nl] 脱出したのだった。 [exit] --MSDJ_0101-- デイン王国の首都ネヴァサの外れ。[nl] ミカヤが【暁の団】の一員、[nl] 見習い剣士のエディとともに、[nl] 同じ団員の見習い弓兵レオナルドを[nl] 待っていたところへ、ならず者に[nl] 襲われた町の人々が逃げて来た。[nl] 駐屯軍に見つからないよう、[nl] 目立ってはならない身だが、[nl] 2人は戦いを決意。[nl] 遅れて到着したレオナルドも加わって、[nl] 見事ならず者たちを撃退する。[nl] 自分達だけの手で町の人々を[nl] 救ったミカヤ達だったが、[nl] その代償は大きかった。[nl] 彼らは、その場から離れようとした所で[nl] ベグニオン兵に顔を[nl] 見られてしまったのだ。[nl] そんな折、新たに赴任してきた[nl] 駐屯軍の将軍ジェルドは[nl] 【暁の団】の事を知り、[nl] 部下に追捕を厳命するのだった。 [exit] --MSDJ_0102-- ネヴァサの貧民窟で、サザや[nl] 【暁の団】首領のノイスと合流した[nl] ミカヤ達だったが、[nl] 町の人々を守る為にその姿を[nl] ベグニオン兵に見られた事により、[nl] 今まで以上に警戒の[nl] きつくなった首都から[nl] 【暁の団】は一時撤退することになる。[nl] 厳重にはり巡らされた包囲網を突破し、[nl] ネヴァサからの脱出を[nl] 試みる【暁の団】。[nl] だが、駐屯軍は町の人々が[nl] 巻き添えになることも意に介さず、[nl] 投石器での攻撃を始めるのだった。[nl] その行為に憤りながらも、[nl] 逃げるしかない団員たち。[nl] 逃亡は成功するかに見えたが、[nl] その時、子供が投石に撃たれる姿を[nl] ミカヤは見てしまう。[nl] 制止も聞かず子供の命を助ける為に[nl] 戻ったミカヤを追い、[nl] 再びネヴァサへと足を踏み入れた[nl] 【暁の団】の団員たち。[nl] 投石に撃たれた子供を[nl] 【癒しの手】で救ったミカヤは[nl] その場で昏倒してしまう。[nl] ミカヤの癒しの術とは、[nl] 相手の怪我を自分の身に[nl] 引き受けてしまうものだったのだ。[nl] 倒れた彼女を抱えて逃げるサザを[nl] 助けたのは、町の人々だった。[nl] ベグニオン兵の前に立ち、[nl] 圧政に喘ぐ日々の中の希望の光[nl] 【銀の髪の乙女】を守る為に[nl] 道を塞ぐ町の人々だったが、[nl] 遅れて到着したジェルド将軍は、[nl] そんな彼らのひとりを見せしめとして[nl] 容赦無く斬り捨てる。[nl] その冷酷さに、デインの民の中に[nl] 芽生え始めていた反抗心は潰え、[nl] 人々はあっという間に[nl] 四散するのだった。 [exit] --MSDJ_0103-- ネヴァサを離れ、[nl] 逃亡の日々を続ける【暁の団】。[nl] そんなある日、彼らは森の中で[nl] ごろつきに絡まれている[nl] シスター・ローラを助ける。[nl] 彼女は、育ての親である司祭の薬を[nl] 手に入れるため、ひとりで近くの町に[nl] 向かおうとしていたのだ。[nl] だが、デインの聖職者はそのほとんどが[nl] 破門され、収容所送りになっている。[nl] このままでは彼女も同じ目に[nl] あってしまうと判断したミカヤたちは、[nl] ローラと共に町へと潜入。[nl] 薬など、高価なものはすべて[nl] 領主館に集められ、ベグニオン軍に[nl] 管理されていることを突き止めた。[nl] 倉庫を襲い、目的の薬を奪った[nl] 【暁の団】だったが、逃げる途中、[nl] 森の中でローラとはぐれてしまう。[nl] 森は広い。[nl] ミカヤの提案で手分けして一人ずつ[nl] ローラを探す事になった団員たち。[nl] 落ち合う場所と時刻を決め、[nl] 分かれた団員たちだったが、[nl] それはジェルド将軍の気配を[nl] 察知したミカヤが、[nl] 団員たちをひとりでも多く逃そうと[nl] とっさに考えたことだった。[nl] 共にいるのはユンヌだけ。[nl] 一人になったミカヤの前に、[nl] 姿を現すジェルド将軍。[nl] その傍らには、ベグニオン兵に[nl] とらわれたローラの姿があった。[nl] ついにミカヤは、ジェルド将軍の[nl] 手に落ちてしまう。[nl] 聖職者でもないのに光魔道を使い、[nl] 勘の良いミカヤに興味を持った[nl] ジェルド将軍は、[nl] ミカヤさえいれば残りの仲間は[nl] なんとでもなると考え、[nl] 城へ戻るのだった。 [exit] --MSDJ_0104-- 地下牢に囚われたミカヤとローラ。[nl] 牢には、旅の行商団の一員だという[nl] ララベルとイレース、[nl] そして謎の少年クルトも捕まっていた。[nl] やがて又してもユンヌに導かれ[nl] ミカヤを助けに来たサザ。[nl] 全員で脱出を計るが、牢を出たところで[nl] 敵に見つかってしまう。[nl] そこで、魔道士だという[nl] イレースも仲間に加わり、[nl] 強行突破を試みる事になった。[nl] 戦いの最中、[nl] ローラは一人のベグニオン兵と出会う。[nl] それは、少し前にミカヤを助けにきた[nl] 【暁の団】の皆に、[nl] なぜか逃げ道を教えてくれた兵だった。[nl] 彼が、同じ司祭に育てられた[nl] 幼馴染のブラッドだと[nl] 気づいたローラは、彼を説得。[nl] ブラッドは司祭の教えどおり、[nl] 自分が正しいと信じる道を[nl] 選ぶことを決意し、[nl] ミカヤたちの仲間になるのだった。[nl] 脱出に成功したミカヤたちは、[nl] ララベルの行商団と合流し、[nl] 彼らからアシュナード王の[nl] 遺児が現れたという噂を聞く。[nl] 東の死の砂漠の遺跡で[nl] デイン解放軍を[nl] 組織しているらしいといわれ、[nl] 砂漠での新たな出会いを感じたミカヤ。[nl] 【暁の団】はそんなミカヤの[nl] 勘を信じて砂漠へと向かい、[nl] 行商団も彼らと行動を[nl] 共にする事となる。 [exit] --MSDJ_0105-- ベグニオン兵から助けたのが縁で[nl] 加わった新たな仲間、鎧兵メグと共に、[nl] デイン王の遺児を探し、[nl] 東の死の砂漠に足を踏み入れた[nl] ミカヤたち。[nl] 具体的な場所が分からず、[nl] ミカヤの直観力だけを頼りに進む中、[nl] 誰かに呼ばれているような[nl] 気配を感じたミカヤは[nl] 大洪水以前の遺跡にみんなを導く。[nl] しかしそこはラグズの[nl] ならず者たちの棲み処となっていた。[nl] ならず者たちを撃退し、[nl] サザたちがほっと一息ついた時のこと。[nl] 歌声が聞こえるといってミカヤが[nl] 駆け出してしまう。[nl] ミカヤと、あわててその後を追った[nl] サザの二人は遺跡の奥で、[nl] 僅か3人を除いて絶えたと言われている[nl] 鷺の民の王子であるラフィエル、[nl] 死の砂漠のさらに東にあるという[nl] ハタリの国の女王で幻の狼の民ニケと、[nl] その従者オルグと出会う。[nl] 弟リュシオン、妹のリアーネ、[nl] 父王ロライゼが生きていることを知り、[nl] 涙するラフィエル。[nl] リュシオンたちがフェニキスの国王[nl] ティバーンに保護されてると聞いて、[nl] ラフィエルを彼らに合わせることを[nl] 望むニケ。[nl] だが、今のデインの情勢では[nl] それをすぐに叶えることが[nl] 難しいのを知り、[nl] 3人は一時、サザたちのもとに[nl] 身を寄せる事となる。 [exit] --MSDJ_0106-- ニケたち一行を加え、[nl] ミカヤが感じたイメージを頼りに、[nl] 改めてデイン王アシュナードの遺児を[nl] 探し続けるサザたち。[nl] ラグズとベオクの間に根深く残る[nl] 遺恨を考えニケの協力の申し出は[nl] 断ったものの、ニケの勧めで[nl] 半化身したオルグを同行させた[nl] 【暁の団】は、南に大勢の[nl] ベオクの気配を感じると[nl] オルグ教えられ、南へと進路を取る。[nl] やがて砂漠の向こうに見えてきたのは、[nl] 遺跡の入口で内部に侵入しようとする[nl] ベグニオン兵と戦う者たちの姿だった。[nl] 戦う武将の姿を見て驚くサザ。[nl] ベグニオン兵と戦っていたのは、[nl] かつて一緒に戦ったデインの将軍[nl] タウロニオだったのだ。[nl] 彼の傍らには、[nl] ジル、ツイハークの顔も見える。[nl] 彼らを助けるために、[nl] サザたちは戦いに加わるのだった。[nl] やがてベグニオン兵たちを倒し、[nl] 再会を喜ぶサザたち。[nl] タウロニオたちが、アシュナードの遺児[nl] ペレアス王子を擁していることを知り、[nl] サザは自分達も仲間に加わりたいと[nl] 申し出た。[nl] その申し出を聞き、タウロニオは[nl] 快く迎えようとするが、[nl] 王子側近のイズカは彼らの素性を疑い、[nl] 難色を示す。[nl] だが【暁の団】の名を聞き、[nl] ミカヤが噂の【銀の髪の乙女】だと[nl] 知るやいなやイズカは手のひらを返し、[nl] ミカヤに解放軍の副大将になれと命令。[nl] ミカヤをお飾りにしようとする[nl] イズカにサザは反発するが、[nl] 高圧的なイズカと違い丁寧な[nl] ペレアス王子の人柄に触れ、[nl] ミカヤはデインの為ならばと、[nl] 戸惑う気持ちを押し殺して[nl] 承諾するのだった。 [exit] --MSDJ_0107-- デイン王家を継ぐものが生きていた。[nl] そして、王子を守る軍には【暁の団】と[nl] 【銀の髪の乙女】がついている――。[nl] デイン国中に広まり始めた[nl] 解放軍の噂に、[nl] いよいよその存在を[nl] 世に知らしめる時が来たと[nl] 主張するイズカ。[nl] ベグニオン軍の駐屯所のうち、[nl] ミカヤが最も可能性を感じるという[nl] テュリンを目指すが、[nl] そこには敵が待ち伏せていた。[nl] テュリンの渓谷で始まった[nl] ベグニオン軍と解放軍の戦い。[nl] やがて解放軍が有利となると、[nl] ベグニオン軍は捕虜を処刑すると脅し、[nl] 解放軍に降伏を迫るのだった。[nl] 捕虜を見捨てる事は出来ず、[nl] 更にここは言う通りにした方が[nl] 良いというミカヤの予感に従い、[nl] 武器を捨てる解放軍。[nl] だが、ベグニオン軍はそんな彼らを[nl] 皆殺しにしようとする。[nl] 解放軍の窮地を救ったのは、[nl] デインの自治領リノーの長、[nl] フリーダだった。[nl] 領民を守る為ベグニオン軍に[nl] 従っていたフリーダは、[nl] 【狂王】アシュナード王の治世に[nl] 否定的だった故に、[nl] デイン王家復興に力を貸して[nl] よいものかどうか悩んでいたが、[nl] 卑怯な手を使うベグニオン軍と、[nl] 何としても捕虜を救おうとした[nl] 解放軍の姿にその考えを[nl] 改めたのだと言う。[nl] 初陣の勝利と、リノー軍の参戦、[nl] そして何より【銀の髪の乙女】の[nl] 働きに沸き上がる解放軍。[nl] 一方でペレアス王子が[nl] ないがしろにされているのではと[nl] 気遣うミカヤだったが、[nl] ペレアス王子自身から[nl] 自らの無力さに対する考えと、[nl] 真摯に国を想う気持ちを聞かされ、[nl] 一層、王子への信頼を深めるのだった。 [exit] --MSDJ_0108-- デインの従軍経験者は、ほぼすべて[nl] 収容所送りになっている―――。[nl] 新たな味方を得るために、[nl] 解放軍は収容所襲撃を計画する。[nl] だが、その作戦会議上でミカヤは[nl] イズカと激しく言い争う事に[nl] なってしまう。[nl] 収容所が飲み水を引いている湖に[nl] 毒を流すというイズカの作戦が、[nl] ミカヤにはどうしても[nl] 許容できなかったのだ。[nl] 相手が卑怯だからといって、[nl] 自分たちまでそうなる必要はない。[nl] 大儀を失ってはならないと話すミカヤ。[nl] サザやタウロニオもミカヤの側につき、[nl] 作戦は却下されてイズカは[nl] その場を去るが、ミカヤは代わりに、[nl] 陽動作戦を提案する。[nl] そうして始まった戦いの中、[nl] トパックが元ラグズ奴隷解放軍の一員の[nl] ムワリム、ビーゼをつれて駆けつけた。[nl] 実はサザが、彼に頼んでベグニオンの[nl] 神使と連絡をつけようとしていたのだ。[nl] 神使は連絡を受ける前に[nl] デインの異常に気づき、[nl] 裏で元老院議員が何人か[nl] 糸を引いていることまでは[nl] 突き止めていたと話すトバック。[nl] なかなか尻尾がつかめず[nl] 神使はまだ動けない為、もし本当に[nl] デインの遺児がいるのならばと、[nl] トパックは神使によって[nl] 派遣されたのだと言う。[nl] だがトバックたちが加わるという事は、[nl] ラグズが仲間になるという事だ。[nl] 皆が何と言うかと戸惑うサザたちに、[nl] イズカはラグズの戦力は[nl] 大歓迎だと告げた。[nl] 一方、トバックとの再会に[nl] しばし昔の幼さを取り戻した[nl] サザを見つめるミカヤ。[nl] 昔を懐かしむその口調に、[nl] ムワリムはミカヤが[nl] 見た目通りの年では無いと見抜き、[nl] その迂闊さを警告するのだった。 [exit] --MSDJ_0109-- ベグニオンから視察団が[nl] 来るという情報を得たヌミダ公は、[nl] ジェルドに解放軍の討伐を厳命し[nl] 弁明のため帝都へと戻った。[nl] 解放軍が視察団と接触すれば、[nl] 今までのデインでの所業が[nl] ばれてしまう。[nl] そうなればヌミダ公は全てを[nl] 駐屯軍の仕業としてしまうだろうと[nl] 考えたジェルドは、[nl] 自分たちが生き残る道は解放軍を[nl] 潰すしかないのだと腹を決める。[nl] 解放軍をおびき出す為、[nl] 捕虜を処刑すると[nl] 情報を流したジェルド将軍。[nl] 一方その情報を入手したミカヤたち[nl] 【暁の団】は、罠だと言うイズカの[nl] 反対を押し切って捕虜救出を敢行する。[nl] ニケたちの助けもあり何とか[nl] 捕虜を救出し帰還したミカヤの姿は、[nl] 暁の光を浴びて美しく輝き、[nl] 解放軍の中でミカヤはますます[nl] 崇拝の対象となっていくのだった。[nl] その癒しの力と輝く姿から、[nl] ついに女神の祝福を受けた【暁の巫女】[nl] とまで呼ばれるようになったミカヤ。[nl] 熱狂的な兵たちの様子に戸惑う[nl] サザとミカヤの元に、トバックが[nl] 慌てた様子で飛び込んで来た。[nl] ムワリムがおかしいと言うトバック。[nl] 化身をコントロールできない彼の瞳は、[nl] まるで“なりそこない”のようだった。[nl] ラフィエルの【再生】の呪歌で[nl] 元に戻ったムワリム。[nl] イズカに飲まされた飲み物が[nl] 原因だと知ったサザたちは[nl] イズカの言葉から、[nl] イズカがラグズの参戦を受け入れたのは[nl] 実験の為だと知る。[nl] その余りの態度に詰め寄るミカヤ。[nl] だが、そんなミカヤやトバックに[nl] イズカの所業を詫びたのは、[nl] 臣下の過ちは主の過ちだという[nl] ペレアス王子だった。 [exit] --MSDJ_0110-- その活躍からデイン全土に[nl] 知られるようになった[nl] 【暁の巫女】ミカヤ。[nl] 解放軍の勢いは今まで以上に増し、[nl] 地方でもいっせいに[nl] 民衆が蜂起する事になる。[nl] 破竹の快進撃を続ける解放軍。[nl] 一方、ヌミダ公もおらず[nl] 士気の低下する中、[nl] ジェルド将軍は地方征圧を諦め、[nl] 駐屯軍を首都ネヴァサ周辺に集中させて[nl] 解放軍を待ち構えていた。[nl] ネヴァサの目前まで迫った解放軍に[nl] 神使による視察団派遣の報せが、[nl] トバックからもたらされる。[nl] イズカには会いたく無いと言う[nl] トバックに代わり、[nl] ミカヤたちが告げた報せに[nl] 歓び、沸く解放軍。[nl] そしてついに視察団の使者によって、[nl] 自分たちがヌミダ公に[nl] 全ての罪をかぶせられた事を[nl] 明確に知ったジェルド将軍は、[nl] ミカヤを道連れに出来ないかと[nl] 画策する。[nl] 視察団の派遣を知り、一足早く[nl] 行われた祝勝会を抜け出したミカヤは、[nl] 疲れを感じユンヌと共に[nl] 森の外れで休んでいた。[nl] そんなミカヤを、[nl] 今の解放軍を支えるのは[nl] 【暁の巫女】ミカヤだと言う[nl] ジェルドが襲撃。[nl] あわやというその時、[nl] ミカヤを救ったのは漆黒の騎士だった。[nl] 漆黒の騎士には勝てず、[nl] 自分をかばって倒れた部下を[nl] 背負い去るジェルド。[nl] やがて駆けつけたサザは、[nl] ミカヤの横に立つ[nl] 漆黒の騎士の姿に驚く。[nl] 臨戦態勢となるサザを、[nl] この人はわたしを助けてくれたのだと[nl] 必死で止めるミカヤ。[nl] 今だ生きているジェルドがきっと[nl] 何か仕掛けるつもりだと言うミカヤは、[nl] 漆黒の騎士に力を貸して欲しいと願う。[nl] それを快諾した漆黒の騎士を、[nl] サザは複雑な思いで見つめるのだった。 [exit] --MSDJ_0111-- 視察団の使者の到着によって[nl] 一時的に平穏を取り戻していた[nl] ネヴァサの街。[nl] だが後のないジェルド将軍は[nl] 使者を殺し、[nl] 投石器で街を破壊し始める。[nl] 残虐な攻撃に、人々を助けるため[nl] 出陣しようとしたミカヤたちを[nl] 止めるイズカ。[nl] 【暁の乙女】がこれ以上人[nl] 気取りをすれば、[nl] ペレアス王子の治世が危うくなると[nl] 怒る彼に反論したのは、[nl] 王子自身だった。[nl] 今まで率先して戦って来たミカヤを[nl] 讃え、自分も行動する事にすると[nl] 決意を表すペレアス王子。[nl] 視察団を待てば[nl] 国を取り戻せるかもしれないが、[nl] 今目の前で繰り広げられている[nl] 残虐な行為から、[nl] 民を一人でも多く救いたいと[nl] 語った王子に、解放軍の兵たちは、[nl] 熱狂的な歓声をあげる。[nl] そして激しい戦いの末、解放軍はついに[nl] ネヴァサを取り戻すのだった。[nl] 反ラグズ思想の残るデイン軍に、[nl] これ以上いるのは難しい。[nl] 再び行われた祝勝会には参加せず、[nl] トバックやニケたちは行ってしまう。[nl] 別れ際、ムワリムと自らの“印”や[nl] サザとの出会いを語ったミカヤ。[nl] また会う事を約束したものの、[nl] 寂しさを感じるミカヤだったが、[nl] 彼女の傍らにはサザがいる。[nl] 仲間たちがいる。[nl] 未来は、希望に満ちているように[nl] 思われた。 [exit] --MSDJ_02-- 第二部 [exit] --MSDJ_0200-- 先の大戦において[nl] デインの侵略を受けたクリミア王国は、[nl] 新女王エリンシアのもと、[nl] 同盟国ガリアの協力も得ながら[nl] 少しずつ地道な復興を重ねていた。[nl] だが、もともと王位を[nl] 継ぐはずでなかったエリンシアに対し、[nl] クリミア諸貴族は内心反発。[nl] 表向きは敬意を表しつつも、[nl] 裏では女王を軽んじ、[nl] 事あるごとにその発言力を[nl] 低下させようと画策していた。[nl] 一方、クリミアを救った英雄アイクは、[nl] 戦いの中で子爵位を与えられていたが、[nl] 古くからの血と伝統を重んじる[nl] 貴族たちはこれも不服として、[nl] 女王に再三抗議。[nl] アイクは、そんな不毛な[nl] 権力争いを嫌ったためか、[nl] 国内の復興がひと段落着いた半年前に、[nl] 爵位を返上し宮廷を去っていた。[nl] そんな中、エリンシアは、[nl] 貴族勢力との宮廷闘争に[nl] 足を引っ張られつつも、[nl] 腹心たるユリシーズ、[nl] ジョフレ、ルキノなどを支えに、[nl] クリミア復興に力を尽くしていた。 [exit] --MSDJ_0201-- デインの新たな王の即位式に[nl] 祝賀の使節を送ったエリンシアに対し、[nl] デインの支配権を放棄したことに[nl] もともと不満を抱いていた有力貴族は[nl] 猛反発。[nl] 今日もまた宮廷会議は紛糾した。[nl] エリンシアが安らげるのは、[nl] 天馬を駆って空を飛んでいるときだけ。[nl] そんな時、エリンシアと[nl] 彼女に仕える天馬騎士のマーシャは、[nl] ベグニオンの竜騎士団に絡まれている[nl] 2人の鳥翼族を発見する。[nl] 何と、ひとりは鴉の民のニアルチ、[nl] もうひとりは鷺の民の王女[nl] リアーネであった。[nl] エリンシアとマーシャは[nl] 2人のもとへと急行。[nl] ちょうど通りかかった[nl] ハールの力添えも得て、[nl] 竜騎士団を撃退する。[nl] ガリア王宮に滞在していた[nl] リアーネだったが、[nl] どうしてもアイクに会いたいと、[nl] 城を抜け出してきたしまったらしい。[nl] だが、アイクはもう[nl] クリミアの宮廷にはいない。[nl] アイクの行方なら[nl] グレイル傭兵団と親しいガリアの[nl] ライの方が良く知るのではないかと[nl] 進言するエリンシア。[nl] だが、それでも帰らないと言う[nl] リアーネを宥め、[nl] エリンシアは、ひとまずクリミアで[nl] リアーネを預かり、[nl] アイクたちグレイル傭兵団を[nl] 探すことにするのだった。 [exit] --MSDJ_0202-- かつてクリミア解放戦争では[nl] アイクとともに民兵として戦った[nl] チャップとネフェニーだったが、[nl] 今は村に戻って[nl] 穏やかな生活を送っていた。[nl] だが、平和な日々の中にも[nl] 不穏の気配は忍び寄っていた。[nl] 【革命】という名の暴動の扇動者が、[nl] 彼らの村に現れたのだ。[nl] 彼はエリンシアを無能と決めつけ、[nl] 女王位から退位させ、[nl] 自らの手で理想の国を作ろうと[nl] 若者たちに呼びかけた。[nl] 煽られた若者たちは、[nl] 扇動者が用意した[nl] 大量の武器を手にする。[nl] それを止めようとした[nl] チャップとネフェニーは、[nl] だが、女王の間者という濡れ衣を[nl] 着せられてしまう。[nl] フェリーレ公へ引き渡せば[nl] 褒美がもらえると言われ、[nl] 襲って来る若者たち。[nl] 2人は、望まぬ戦いをすることに[nl] なってしまう。[nl] やがて混乱に乗じて盗みを働いていた[nl] 盗賊のヘザーを仲間に加えて、[nl] 2人は扇動者を倒すことに成功する。[nl] しかし、同じ村の者に[nl] 傷を負わせたからには[nl] ここにはいられないと、[nl] 2人は村を出て行く決意をする。[nl] 一方、村に住む老人たちは、[nl] エリンシアが行っている[nl] 国や民を思っての政策の素晴らしさに、[nl] ちゃんと気付いていた。[nl] 扇動者にまんまと乗せられ、[nl] エリンシアやチャップ、ネフェニーを[nl] 罵った若者たちの無思慮を嘆き、[nl] 引き止める彼らに。[nl] それでも2人の決意は変わらない。[nl] 行き先は王都メリオル、[nl] エリンシアの元へと、[nl] 2人は旅立つのだった――。 [exit] --MSDJ_0203-- チャップとネフェニーから[nl] 暴動の話を聞き、[nl] 自分のことで迷惑を掛けたと[nl] 詫びるエリンシア。[nl] ジョフレとルキノは、2人の話から、[nl] 近頃不穏な動きを見せていた[nl] フェリーレ公の翻意を確信する。[nl] だが、より確かな証拠を掴むため、[nl] 公爵領への偵察任務に[nl] 名乗りを上げたルキノに、[nl] 危険を伴う任務に迷いながらも[nl] エリンシアは許可を出した。[nl] ガリアからの駐在武官モゥディ、[nl] レテやリアーネ、ニアルチたちに[nl] フェリーレ領の果実を[nl] 味わせたいという口実で、[nl] フェリーレ領を訪れたルキノたち。[nl] ひそかに領内の探索を[nl] おこなった結果、地下洞窟に隠した[nl] 膨大な武器・武具を発見し、[nl] 公爵の兵との戦いの末、[nl] 証拠を持ち帰る。[nl] しかし、エリンシアへの報告の途中、[nl] フェリーレ公シャロレー反乱の[nl] 知らせが飛び込んで来た。[nl] それを聞き、エリンシアは[nl] ジョフレに反乱鎮圧を命令する。[nl] 一方、アイクの行方を[nl] 調べていたマーシャも、[nl] 反乱と聞いてあわてて帰還。[nl] グレイル傭兵団の砦には[nl] 誰もいなかったと途中経過を報告する。[nl] その報告を聞き、[nl] 肩を落としたエリンシアを[nl] 気遣ったのは、[nl] たどたどしい“現代語”を操る[nl] リアーネだった。[nl] 他者の思いを感じ取り、[nl] 自分の事を心配してくれるリアーネに、[nl] 自国の民同士で争う事を[nl] 嘆くエリンシア。[nl] 思わず零れ落ちた弱音と[nl] 共に流れたエリンシアの涙を、[nl] リアーネは優しく抱きしめるのだった。 [exit] --MSDJ_0204-- クリミア正規軍を率いて[nl] 反乱鎮圧に向かうジョフレ。[nl] 敵のほとんどは[nl] フェリーレに扇動された民兵であり、[nl] エリンシアはなるべく[nl] 血を流さないようにと願う。[nl] フェリーレ公はひそかに[nl] 砦を補強しており、[nl] 牢固たる城砦を突破するのは[nl] 難しかったが、[nl] フェリーレの正規兵は現れず、[nl] ジョフレたちは見事、城砦を制圧する。[nl] 正規兵の姿が無い事で、[nl] この反乱は自分たちを王都から[nl] 誘い出す囮だと確信したジョフレは、[nl] 王都に連絡を送る。[nl] 実は、万一のことを考えて[nl] エリンシアの身柄を、[nl] アルピ砦に移していたのだ。[nl] ジョフレからの連絡を受けたルキノは、[nl] ハールへ、自分が2時間後に[nl] 戻って来なければ[nl] アルピ砦へ向かうよう頼み、[nl] アルピ砦から来るはずの[nl] 連絡員へ会いに行く。[nl] だが、アルピ砦の連絡員と[nl] 落ち合うはずの[nl] 町の隠れ処に現れたのは、[nl] なんと反乱の首謀者、[nl] フェリーレ公自身だった。[nl] 以前からルキノの事なら[nl] 何でも知っていたと言うフェリーレ公。[nl] 連絡員からエリンシアの居所も知られ、[nl] ルキノはついに[nl] フェリーレ公に捕われてしまう。 [exit] --MSDJ_0205-- ハールからの知らせで、[nl] ルキノが捕われた事を[nl] 知ったエリンシアは、[nl] 自ら出陣する事を決意する。[nl] 戦いは苦しかったが、[nl] ジョフレたち王宮騎士団も到着し、[nl] エリンシアは反乱軍を撃破。[nl] 戦いの末、フェリーレ公を[nl] 捕らえる事が出来た。[nl] しかし、反乱軍の残党たちは[nl] ルキノの命を盾に、[nl] フェリーレ公の解放と[nl] エリンシアの退位を迫るのだった。[nl] エリンシアにはルキノを[nl] 見捨てる事が出来ないはずだ[nl] と言うフェリーレ公。[nl] その甘さが王に相応しく無いのだ[nl] と言ったフェリーレ公に、[nl] しかしエリンシアは[nl] 反乱軍の言分は聞けないと断言する。[nl] 例え自分が処刑されようとも、[nl] 国を危うくせずに済んだと[nl] 安堵するルキノ。[nl] だが、処刑される寸前、[nl] アイク率いるグレイル傭兵団によって[nl] ルキノは救出される。[nl] 彼らは即位の祝賀使節として[nl] デインへ向かったユリシーズに[nl] 依頼され、ひそかに動いていたのだ。[nl] 自分がいない隙に[nl] 反乱分子は動くと考え、[nl] この機会にクリミア国内の膿をすべて[nl] 出そうとユリシーズが画策したのだ。[nl] だが、結果的にみんなを[nl] 危険にさらしたと詫びるアイクに[nl] エリンシアは礼を言う。[nl] 反乱軍残党の掃討に関しては[nl] 正規軍で行うことを告げたエリンシア。[nl] そうすればクリミア国内には[nl] 遺恨が残るだろうが、[nl] それは自分たちが[nl] 引き受けるべき傷なのだと言う[nl] エリンシアに、アイクは女王としての[nl] 成長を感じるのだった。[nl] 一方、エリンシアにデイン解放に[nl] 漆黒の騎士が関わっていたことを[nl] 教えられたアイクは、[nl] デインへ向かうことにする。 [exit] --MSDJ_03-- 第三部 [exit] --MSDJ_0300-- 旅立ちの準備を進めるアイクの元を[nl] ライが訪れる。[nl] 間もなく、ガリア、フェニキス、[nl] キルヴァスの三国からなる[nl] ラグズ連合軍とベグニオン帝国との間に[nl] 戦端が開かれるというのだ。[nl] リアーネが「兄様たちを助けて」と[nl] 言っていたのはこのことかと納得する[nl] アイク。[nl] 彼はクリミアでリアーネに[nl] 会っていたのだ。[nl] だが、詳しいことは彼は知らされては[nl] いなかった。[nl] ライがもたらした報せは驚くべき[nl] ものだった。[nl] 先ごろデイン王となったペレアスの[nl] 軍には、リュシオンの兄ラフィエルが[nl] 加わっていた。[nl] 彼は、ラグズたちにセリノスの虐殺の[nl] 真実を語ったのだ。[nl] これまではアシュナードの仕業だと[nl] 思われていたが、すべてはベグニオンの[nl] 元老院の陰謀だったと。[nl] だが、説明を求められた[nl] ベグニオン帝国側は[nl] 知らぬ存ぜぬの一点張り。[nl] ラグズたちは帝国に謝罪と賠償を求め、[nl] 最後通牒を突きつけた。[nl] しかし、それもベグニオン帝国は拒否。[nl] ラグズ同盟軍対ベグニオン帝国軍の戦が[nl] 勃発することとなったのだった。 [exit] --MSDJ_0301-- ガリア軍はガリアしか知らない[nl] 『獣道』を通り、[nl] やすやすとベグニオン帝国に進入。[nl] 相手がこちらに気づかぬうちに、[nl] 国境の城塞都市フラゲルに[nl] 夜襲を仕掛け、一気に落として[nl] しまおうという作戦に。[nl] アイクたちグレイル傭兵団は[nl] 遊軍として参加。[nl] しかし、大将のスクリミルは[nl] 小賢しい策などいらんと、[nl] まともに軍議で話し合うとしない。[nl] 現王カイギネスの甥で、血気盛んな[nl] 若き獅子はライの悩みの種であった。[nl] ラグズ軍の勢いの前に敵は[nl] あっけなく敗退、敵の指揮官は逃亡。[nl] スクリミルはますます己の力を過信し、[nl] ベオクを馬鹿にするようになる。 [exit] --MSDJ_0302-- フラゲルを陥落させたガリア軍は、[nl] フラゲルと並ぶ西の要ムギルへと迫る。[nl] それを知ったムギルは城門を閉ざし、[nl] 徹底的な篭城の構えに入った。[nl] 篭城戦は卑怯だと、スクリミルは[nl] すっかりムギル戦への興味をなくす。[nl] 将として未熟なスクリミル。[nl] カイギネスが彼を大将にすえたのは、[nl] 彼に戦術を学ばせようという[nl] 意図もあった。[nl] ライの要請によって、[nl] 以後はアイクたちが策を与えることに。[nl] セネリオの作戦でアイクたちは[nl] 砦内部に潜入、守備隊を破って[nl] 門を開ける。[nl] なだれ込むガリア軍。[nl] ムギル軍は総崩れに。[nl] 戦いの後、アイクを旅の行商団の[nl] ムストンが訪ねてくる。[nl] 戦備の充実のために[nl] アイクが呼んだのだ。[nl] 他に、アイクが呼んだかつての[nl] 仲間たちも集まりつつあった。 [exit] --MSDJ_0303-- ガリア軍はベグニオン軍の対応が[nl] 遅れるうちに、迅速な進軍で[nl] 国境沿いの守備を突破、[nl] その勢いのままテルグム領を攻略。[nl] ベグニオン中央部へと迫っていた。[nl] この動きに慌てたベグニオン北方の[nl] 諸公はそれぞれの戦力を[nl] セリオラ領内の大平野に集結、[nl] ベグニオン北方軍を結成する。[nl] 一方、王都シエネでも動きが[nl] 起こっていた。[nl] 神使サナキは当初平和的解決を[nl] 模索していたが、ベグニオンの[nl] 利権拡大とラグズ撲滅をはかる[nl] 元老院は主戦論を唱えて譲らず、[nl] 議決にかけて全軍出動を通そうとする。[nl] その結果、[nl] 南のフェニキス・キルヴァスに対抗[nl] する形で、ゼルギウス将軍率いる[nl] 中央軍の出動が可決されてしまう。[nl] さらにベグニオンはデインにも[nl] 出動を要請を決定。[nl] 裏から根回しを始める。[nl] 敵の動きを察知したガリア軍は[nl] フェニキス・キルヴァス軍と連動。[nl] 鳥翼族の軍が中央軍の補給部隊に[nl] 奇襲をかけ、足止めしている間に[nl] 北方軍を撃破。[nl] その後にフェニキス・キルヴァ軍と[nl] 合流し、中央軍と叩くという作戦だ。[nl] ガリア軍は、貴族たちの[nl] 主導権争いによってまとまりを[nl] 欠いた北方軍を圧倒する。[nl] ところが安心する間もなく、[nl] 中央軍接近の報せが。[nl] フェニキス・キルヴァ軍が敗れたのか?[nl] それにしても早すぎる。[nl] 状況が掴めぬまま、アイクたちは[nl] いったん退いて体勢を立て直すことに。[nl] 敵に後ろは見せられぬと、[nl] なおも戦いを主張するスクリミルを[nl] ライが命がけで説得し、[nl] ガリア軍は退却していく。 [exit] --MSDJ_0304-- 中央軍の早すぎる到着によって、[nl] ラグズ連合軍の作戦は失敗に終わった。[nl] 中央軍は北方軍の[nl] 残存勢力を加えて戦力を増強。[nl] ミスケーレ河を挟んだ形で両軍の[nl] にらみ合いが続いた。[nl] 鳥翼軍の行方はようとして知れず、[nl] ガリア国への撤退をも[nl] 考えていたアイクたちの前に、[nl] ティバーンが姿を現す。[nl] キルヴァスがまたも裏切り、[nl] 彼らは補給部隊を装った中央軍本隊と[nl] ぶつかることになって[nl] しまったのだという。[nl] それでも鷹の民はひるまず[nl] 戦い続けたが、それすらも[nl] 敵の罠のうちだった。[nl] 敵将ゼルギウスに教えられ、[nl] 急ぎ自国に戻ったティバーンが[nl] 見たものは、[nl] 焦土と化したフェニキスだった。[nl] 生き残った民を[nl] ガリアのカイギネスに預け、[nl] ティバーンはベグニオンと[nl] キルヴァスへの復讐のために、[nl] ガリア軍へと飛来したのだった。[nl] 彼を追って[nl] リュシオンと、ウルキ、ヤナフといった[nl] 鷹の民も姿を現す。[nl] ティバーンと鷹の民が加わったことで、[nl] セネリオは奇計を考えついた。[nl] 彼らが獣牙族を運び、河を渡らせる。[nl] 同時に霧に紛れての攻撃でシューターを[nl] 確実に潰していく。[nl] 敵軍の混乱に乗じて、[nl] アイクたちは敵の糧食を燃やし、[nl] 相手に精神的打撃を与えるのだ。[nl] アシュナードすらも凌ぐかもしれないと[nl] ティバーンが言う難敵ゼルギウスは[nl] ライが足止めすることに。[nl] 作戦は成功し、[nl] ガリア・フェニキス連合軍は[nl] すばやく退却。[nl] ティバーンに救出されたライは、何かを[nl] アイクに至急伝えたい様子だったが、[nl] 負傷のため気を失ってしまう。 [exit] --MSDJ_0305-- ラグズ連合軍の渡河作戦は成功。[nl] 獣牙族が特に苦手とする[nl] 河を渡り終えたことで、[nl] 帝都への進軍は容易になった。[nl] 逆に、帝国軍は失ってはならない[nl] 拠点を奪われた格好だが、[nl] ゼルギウス将軍は不気味に[nl] 沈黙を守っていた。[nl] この機に乗じて[nl] なおも攻め入ろうとするスクリミル。[nl] だが、セネリオは休戦を提案。[nl] 帝国に十分な打撃を与えた今ならば、[nl] ラグズに有利に話し合いを[nl] 進められるだろう。[nl] 当初の目的を思い出し、[nl] 何も言えなくなるスクリミル。[nl] だが、自国を焦土とされた[nl] ティバーンは、[nl] ベグニオンか降伏するまで[nl] 戦いをやめるつもりはなかった。[nl] 重傷を負ったライはいまだ目覚めず、[nl] アイクたちが止められないまま[nl] ラグズたちは暴走していく。[nl] ティバーンに隊を離れてもいいと[nl] 言われるが、それでもアイクたちは[nl] 残ることにする。[nl] いつか、友人たちが正道に戻ろうと[nl] するとき、力を貸せるように。[nl] ラグズ軍の怒涛の勢いの前に[nl] ベグニオン軍はガドゥス領まで撤退。[nl] 敵のオーデン将軍は[nl] 抜け駆けで手柄をあげようと、[nl] いちばん数の少ない[nl] アイク率いる一軍に目をつける。[nl] オーデン将軍との戦いを[nl] 制したアイクたちだったが、[nl] その間にもガリア軍とフェニキス軍は[nl] 先行し、大きく差が開いてしまう。[nl] 戦いの負の気に当てられ、[nl] 倒れるリュシオン。[nl] しかし彼も、ティバーンを[nl] 正気に戻すために軍に残ると主張。[nl] ライもようやく意識を取り戻し、[nl] アイクたちはガリア・フェニキス両軍に[nl] 追いつくために進軍速度を上げる。 [exit] --MSDJ_0306-- ようやくガリア軍に追いついた[nl] アイクたち。[nl] だが、すでに戦端は開かれていた。[nl] ライの部下のリィレとキサが目ざとく[nl] ライを見つけて寄ってくる。[nl] ゼルギウスと戦おうとしている[nl] スクリミルを止めるため、[nl] アイクたちは敵陣に突入。[nl] 全員突破は難しいが、ライと[nl] アイクだけでもスクリミルのもとに[nl] 向かわせようとする。[nl] アイク隊の協力のもと、[nl] 城の上へと急ぐアイクとライ。[nl] だか、すでにスクリミルは[nl] ゼルギウスによって倒されていた。[nl] ゼルギウスはラグス軍にスクリミルを[nl] 討ち取ったことを宣言し、[nl] 退却を通達する。[nl] 同時にベグニオン軍にはラグズ軍への[nl] 手出しを禁じた。[nl] ゼルギウスはライに和平協議を[nl] 持ちかける。[nl] ラグズに不利な状況での講和に[nl] 渋るライ。[nl] ゼルギウスは3日待つといって、[nl] その場を去っていった。[nl] スクリミルは命を奪われは[nl] しなかったが、しばらくは[nl] 立ち上がれぬほどの[nl] 打撃を受けた。[nl] ガリアへの撤退を決意するライ。[nl] だが、ティバーンはこのまま残り、[nl] ベグニオンと戦いを続けるという。[nl] ティバーンとアイクはゼルギウスの[nl] 謎に関してライに問いただすが、[nl] ライは自分の勘違いだった[nl] と言い張って答えようとはしなかった。 [exit] --MSDJ_0307-- ガリア軍の撤退を知り、[nl] ゼルギウスは彼らに講和の意思が[nl] ないことを知る。[nl] そこへ、神使親衛隊隊長[nl] シグルーンが元老院の勅使として到着。[nl] 全軍をもってラグズ討伐に当たるように[nl] との命令を伝える。[nl] 戦いに反対していたセフェランは、[nl] 謀反の疑いをかけられて、宰相位と[nl] 元老院議長の座を奪われて[nl] 投獄されたという。[nl] 神使もまた、セフェランが投獄された[nl] 日から、病を理由に姿を見せなくなり、[nl] シグルーンにすら[nl] 目通りが叶わなくなってしまった。[nl] 愕然とするゼルギウス。[nl] 2人の命を元老院に握られたも[nl] 同然のゼルギウスは、逃げるガリア軍に[nl] 追撃を仕掛けることを承諾[nl] せざるを得なかった。[nl] シグルーンは急ぎ帝都に戻り、[nl] 神使たちを救う手を探ると話す。[nl] ベグニオン軍の追撃を知った[nl] アイクたちは、[nl] 負傷したスクリミルを抱えた[nl] ガリア軍の撤兵時間を稼ぐため、[nl] ティバーンのフェニキス軍と[nl] アイク隊がセリオラ城に残って、[nl] 時間稼ぎをすることに。[nl] ティバーンはガリア軍と一緒に[nl] リュシオンを帰そうとするが、[nl] リュシオンは断固として拒否。[nl] 折衷案としてアイクが預かることに。[nl] 何とか敵の攻撃を防ぎきった[nl] アイクたちだったが、次も[nl] 防衛できるかは怪しいところだった。[nl] そこへティバーンが飛来し、[nl] ベグニオン全軍が進撃を[nl] 開始したことを告げる。[nl] このままではひとたまりもなく潰されて[nl] しまうだろう。[nl] リュシオンの【再生】の呪歌で[nl] 力を取り戻したアイクたちは、[nl] 全速で撤退。[nl] アイクは、復讐に我を忘れているように[nl] 見えたティバーンが、実際は冷静に[nl] 戦況を判断していたことに気づく。[nl] その頃、デインではペレアス王子が[nl] ベグニオンの要請に従い、[nl] ミカヤにラグズ軍の討伐を命じていた。[nl] (イズカが行方をくらまし、[nl] アムリタ王妃がペレアスの補佐に) [exit] --MSDJ_0308-- デイン軍を率いて、出兵する[nl] ミカヤたち。[nl] 気乗りのしない戦いだったが、[nl] ペレアス王子の命令ならば[nl] 逆らえるはずはない。[nl] ラグズ軍にアイクがいることを[nl] 知りながら、ミカヤを守るために[nl] サザも戦うことに同意する。[nl] もともとラグズを毛嫌いしている[nl] デインの民は、この戦いには[nl] 何の疑問も持たす、[nl] 彼らの士気は高かった。[nl] アイクたちに先行して撤退していた[nl] ライは、苦手の河を渡ろうとしていた。[nl] しかし、たいまつの匂いに気づき、[nl] 敵の待ち伏せを察知。ライは先頭部隊の[nl] レテに渡河の中止を[nl] 知らせようとするが、[nl] すでにレテ隊はデイン軍と接触。[nl] 逃げることを潔しとしない[nl] ガリア兵たちの気持ちに[nl] 引きずられるように、[nl] レテは応戦を決意する。[nl] 敵に十分な損害を与えたと判断した[nl] ミカヤは、攻撃を中止するよう命令[nl] する。ガリア軍に降伏を勧める[nl] ミカヤだったが、ライたちは[nl] それを拒否。徹底抗戦の構えに。 [exit] --MSDJ_0309-- ライたちのガリア軍に[nl] 追いついたアイクたちは、[nl] デイン軍も参戦したことを知って驚く。[nl] 仕方なく、今度も鷹の民が[nl] ライたちを運んで渡河する作戦に。[nl] だが、獣牙族を運ぶ鷹の民は、[nl] 著しく力をそがれてしまう。[nl] アイクたちは敵に渡河を[nl] 気づかれないよう、[nl] 囮になって時間稼ぎをすることに。[nl] 作戦は成功。[nl] 前後をアイク隊とラグズ軍にはさまれた[nl] 格好になったミカヤは、撤退を決意。[nl] 戦場でのアイクとの出会いは、[nl] ミカヤにとってもサザにとっても、[nl] 強烈な印象を残した。[nl] (このマップで会わない可能性もあり)[nl] 一方、ペレアスは[nl] ラグズ連合軍を取り逃がしたことで、[nl] 元老院から叱責を受けていた。[nl] 役に立たないならば[nl] 『あれ』を行使すると脅され、[nl] ペレアスは次の機会には必ずラグス軍を[nl] 討ち取ると約束する。 [exit] --MSDJ_0310-- ベグニオン軍に追われ[nl] 敗走するラグズ連合軍。[nl] セリノスの森に入り、獣道を目指すが、[nl] 追っ手との距離が引き離せない。[nl] このままでは敵に『獣道』の[nl] 存在が知られてしまう。[nl] 退路を再考するアイクたち。[nl] クリミアに逃げ込めないかという[nl] 意見もでるが、[nl] デインが巻き込まれている以上、[nl] クリミアにも要請はいっている。[nl] 危険は冒せない。[nl] 仕方なくゴルドアへ足を踏み入れる。[nl] 一方、ベグニオン軍には元老院から[nl] バルテロメ卿が派遣され、[nl] ゼルギウスは指揮権を奪われていた。[nl] ゴルドアの黒竜王の[nl] 怖さを知らないバルテロメは、[nl] ラグズを追ってゴルドアに[nl] 踏み込むことを命令。[nl] ゼルギウスは黒竜王が出てくる前に[nl] 片をつけようと、全軍を進軍させる。[nl] アイクたちはいくつかの隊に分かれて[nl] ベグニオンを迎撃。[nl] 勝つことではなく死なないことを[nl] 考えた戦いに。[nl] ラグズ軍とベグニオン軍の[nl] 戦いを目撃したナーシルとイナ、[nl] クルトナーガと側近のゴートは、[nl] 黒竜王デギンハンザーに報告。[nl] デギンハンザーは戦場へと急行する。[nl] デギンハンザーの到来を知った[nl] ゼルギウスはすぐさま撤兵。[nl] アイクはクルトナーガと久闊を叙し、[nl] 礼と詫びを言う。[nl] 戦を頑なに否定するデギンハンザーは、[nl] ラグズたちにも即時撤退を求め、[nl] アイクたちも了承。[nl] すべての元凶は元老院であることを[nl] 知っているのに、[nl] アイクたちに協力しようとしない[nl] 父王の態度に、クルトナーガはわずかな[nl] 不満を感じるのだった。 [exit] --MSDJ_0311-- NO DATA[nl] 11章のメッセージ [exit] --MSDJ_0312-- NO DATA[nl] 12章のメッセージ [exit] --MSDJ_0313-- NO DATA[nl] 13章のメッセージ [exit] --MSDJ_0314-- NO DATA[nl] 14章のメッセージ [exit] --MSDJ_0315-- NO DATA[nl] 15章のメッセージ [exit] --MSDJ_CONTENT-- 目次 [exit] --MSDJ_CUR-- カーソル移動 [exit] --MSDJ_PAGE-- ページ切り替え [exit] --MSDJ_READ-- 内容を見る [exit] --MSDJ_RETURN-- 戻る [exit] --MSDJ_TO_GAME-- ゲーム [exit] --MSDJ_pro01-- プロローグ [exit] --MSDJ_pro02-- プロローグ [exit] --MSDJ_pro03-- プロローグ [exit]